オキナワカカオ 活動の理念

沖縄本島北部・やんばる。奇跡の森と呼ばれる豊かな自然が雄大に広がる地。

イタジイなど照葉樹が広がるやんばるの森。野生生物の宝庫であり、この恵みを受けてやんばるは育まれてきた

この地域で育つ素材を活用し、チョコレートづくりを行っている。

なぜカカオなのか、なぜ沖縄なのか。よく問われる。なぜそこに至ったのか。そういうところを少しずつ綴っていきます。

天然記念物のイシカワガエル。やんばるの森に生息する

カカオの魅力と可能性

地域には柱となる産業が必要だ。地域の経済や社会を成り立たせ、希望や夢となり、共に生き、働き、育んでいく存在。それが地域産業。

沖縄におけるカカオは、その産業をつくるために必要な手段・素材になりうる。世界中でこれだけたくさんの人が食べ、愛し、大好きなチョコレート。しかしその原料であるカカオがどんな植物で、どのような工程を経てチョコレートになるのか。カカオという名前を聞いたことはあるが、実物を見て触ったことがある人は、どこまでいるのか。ほとんどいないだろう。そこが面白いと思った。日本で唯一の亜熱帯気候・沖縄という、私たちにとってはある意味身近で、行こうと思えば行ける場所にカカオがある。それは農産物としてだけでなく、チョコレートになるだけでなく、地域と都市、人と人とをつなぐ可能性があるのではないか。

生産現場である地域と、消費地をつなぐことができれば、その取組に興味関心のある人が行き交い、持続可能な地域づくり、という日本の課題解決にも貢献できるモデルをつくれるはず。

『沖縄とカカオ』の可能性に魅了され、早くやりたい!という焦りにも似た気持ちもありつつ、起業することを決意。仕事としてのバックグラウンドに、農業やチョコレートは無いため、今考えるとよくやったなぁと思うのですが。。。

持続可能な地域づくりをしたい、次の世代、子どもや孫の世代に胸を張って残す社会づくりをしたい。そんな、情熱なのか、思い込みなのか、夢なのか、それだけだった。サラリーマンのままいても、なんとなく先が見える気もしたし、自分自身もその環境に甘えてしまうことを感じていたし。まあきっかけを挙げればきりが無い。やると決めたらあとはやるだけ。

2016年4月末に初めてカカオの種を蒔いた。栽培用のビニールハウス建設も行い、本格スタート。カカオがどのように育っていくのかわからなかったので、いつ発芽するのか。どんな成長をするのか。文献で読んだり、熱帯果樹園で見て聞いた情報しかわからず。

発芽して、成長して、鉢を植え替えて、虫対策をして。そんな日々の繰り返し。植物は、環境さえ合えば、時間と共に成長する。その時間を育てる人間が待ってあげることができるかどうか。ビニールハウス栽培にしても、露地栽培にしても。結果を求めることを焦らないぞ。何年も待つぞ。そう決めてスタートした。

あの頃の思い、今でもほとんど変わっていない。それはまだ、実をつけていないからだろう。実をつける可能性を感じさせてくれる、成長をしているからであろう。楽しみな成長を、沖縄・やんばるで見せてくれている。それが何よりの励み。

可憐なカカオの花。直径1cmもない。
小さな小さな花から、実をつけ成長すると大きくなるから不思議。

チョコレートの商品かも、2016年から始めた。最初はチョコレート職人さんを紹介していただき、その方々の協力を得て。

本当に素晴らしいチョコレート。沖縄の素材を使うとこんなにもいいものができる。そんな可能性を感じさせてくれた。チョコレート職人・Airgead須藤さんのこだわりを誇りを、直接見ることができたことも、大きな経験となった。

沖縄アソート5種
左から、黒糖シークヮーサー、島砂糖、パッションモリンガ、島バナナ、カラキ月桃

畑からのものづくり。生産者・生産現場へのこだわり。突き詰めていきたいのは、ここなんだ。

美味しいチョコレート、素晴らしい商品を作るために、原材料を世界中から調達して作りこむのではなく、オキナワカカオは逆に、その地域にあるものを探し、見つけ、畑から一緒に育てていく。美味しいものづくりがゴールではなく、そのものづくりを通して、地域社会が潤うこと。来る人が喜ぶこと。関わる人が笑顔になること。

ちゃんと地域と向き合い、深掘りしていけば無限の可能性を見いだすことができる。改めて見つめ直すと、それが地域の誇りとなったりする。そうやって地域に根ざしつつ、ここで生まれる価値を世界に発信していきたい。

やんばるにカカオがある。カカオと沖縄を掛け算すると無限の可能性が生まれる。この可能性を信じて取り組み続けます。

カカオと沖縄の組合せ。食材だけでなく、人も空間も、
いろいろ掛け算することで生み出すことができる

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