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ベトナム カカオ生産地視察

カカオ栽培

2022/9/6-9の日程で、ベトナム南部・ベンチェーのカカオ生産者を訪問、自社栽培の圃場にその技術やノウハウを生かすべく学んできました。

カカオ豆の仕入れ先、日頃からお世話になっている立花商店さんの好意により、産地訪問に同行させていただけることとなりました。
このような機会をいただき、ありがとうございました。

思い返せば2016年4月、起業したばかりの私の相談に立花商店の生田さん、鶴田さん、野呂さんが乗ってくれました。
「沖縄でカカオ栽培に取り組みたい。」
当時の御三方から、立花商店でできることは、良質で評価の高いカカオを持ってくること、ベトナムだったらできる可能性がある。
とおっしゃっていただき、Puratos社の管理するベトナムの生産地よりカカオポッドを数十キロ送っていただき、それを播種してカカオ栽培をスタートしました。

それから6年半ほど経ち、カカオの収穫も少しずつできるようになってきましたが、今後収量をあげ、品質を改善し、発酵のノウハウを蓄積するには産地を見て学んだ方が良い、と日々感じていました。
新型コロナの影響もありここ数年は海外の産地に行く機会がありませんでしたが、海外の渡航制限も徐々に解除されてきたため、この度ベトナムに視察へ行くことができました。

久しぶりのホーチミン

 

個人的には9年ぶりのホーチミン、相変わらずバイクは多く、若く、熱気がある。
カフェなど若者の集う場所がたくさんあり、活気あふれる。生命力というのだろうか、これからも成長をし続ける勢いを感じる。

ベトナムでチョコといえば「MAROU」というくらい、私にとって代名詞的な存在のMAROU、街中に数カ所カフェがあり、すごい店舗展開をしていた。
資本力がありそうな感じ。
朝からアイスをいただいたが、普通に美味しい。普通に美味しいレベルって、ハズレなく何度も食べたくなる気がするので、とても良いレベルと感じている。当店も普通に美味しい、素材の味は特に美味しい。そんなものづくりを目指している。

カカオ栽培地見学に行く前に、ホーチミンをブラブラ市場調査。
ホーチミンの胃袋、ベンタイン市場に行くとベトナムコーヒーやドライマンゴーの客引きが絶えない。販売方法が面白く、どうやって他店と差別化を図っているのか、創造すると楽しい。
久しぶりの東南アジアの空気を吸い、翌日からカカオ栽培地へ。

メコンデルタ ベンチェー

ホーチミンから車で2時間、メコン川河口に広がる三角州、メコンデルタにベンチェーはある。
その昔、学生の頃バックパッカーでこの地に来て、水上マーケット的なものを見たなぁと懐かしい気持ちになる。
今回はPuratos社と契約する農家の、カカオモデル農園へ。
水路が張り巡らされた畑に、カカオは整然と育っている。
樹高は4-5m、樹間は同様に4-5mほど。
適度に剪定されたカカオの林は、木漏れ日が美しく差し込んでいる。

土壌はカカオの葉に覆われ、湿っている。この湿度を適度に保つことが大切なようで、そのために適度の剪定をしている。肥料は年に4回、有機肥料を与えている。
今回は収穫直後に訪問したため、カカオの実は少なかったが、それでもいくつか立派な実をとり、味見させていただいた。

当たり前のことだが、収穫した木毎に味は異なる。収穫時期の違いもあるだろうし、品種の違いもある。沖縄で育てるカカオを思い出しながら、いろいろ比較する。
カカオポッドのサイズ、カカオ豆の味や大きさ、樹形など。違いはあれど同じカカオ。
ただ沖縄ではビニールハウス栽培のため、空間的なサイズが異なり、その制約に沿った栽培が必要だと感じた。
そして剪定はとても大切に思う。

今回特に見たかった点は、樹形と仕立て方。
沖縄ではまっすぐ2-3又にバランス良く分岐した木がよく育ち、実をつけている。
ベトナムでも同様、2-3又の木によく実っている印象があった。
斜めに育つ木は幹が太く育っていたが、多少収量が落ちるように感じた。生産者にその点伺ったところ、同様の認識があった。樹形の仕立ては収量に影響する。どの果樹でも同じであろう。

カカオの肥料を提供する会社から、栽培ポイントをまとめた資料が生産者に配布されている。英語版をいただいたので、私もそこから学ぶ。

栽培地見学後、椰子の実ドリンクをいただきながらラップアップMTG。
この地から持ち込んだカカオを沖縄で育て、そのカカオで作るチョコをこの地に持ち帰るのが、次の目標。

生産者の方は石造の立派な家に住んでいる。
ベンチェーは都市部から近く、結構豊かな生産者が多い。
立花商店の生田さん曰く、アフリカの産地などは都市部から遠いところにある地域もあり、産地開発をするだけでとても時間がかかる。
その点、ベトナムは産地と近いが、カカオだけでなく他の換金作物も盛んに栽培されており、カカオの栽培面積は減少しているとのこと。
カカオの生産者を育むことも大切な取り組みであり、生産者にとって魅力的な作物にしていく仕組みなど、今後はもっと必要になるのではないかと思う。
再生産可能な値段で買う、ということと合わせ、こうやって顔の見える関係を作ること、カカオに携わることで仕事の世界が広がり、夢をお互い持って取り組むことも、大切だと強く感じる。

生田さん、鳥山さん、生産者さんと。立花商店というカカオ商社の仕事の一端を垣間見ることができ、とても刺激の多い時間だった。カカオの商流はカカオに関わる人が生み出している。そのリアルタイムを共有させていただいたことが、面白い。スーパービジネスマンでした、生田さんたち。ありがとうございました!

発酵についてのブログは次回となります。

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