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カカオ産地ウガンダへ行きます!no.3

インターンシップカカオ栽培

こんにちは、店長の美咲です!

ウガンダ渡航まで残り1ヵ月ほど。
渡航までに沖縄でのカカオ栽培やカカオの発酵などについて、
知見を広げようと改めて勉強したりしています。

先日、土壌の専門家の方が来られて、沖縄の土壌について教えていただきましたので、
今回は、やんばるの土壌とウガンダの土壌についてです。

やんばるの土壌

沖縄北部・やんばるは、ほとんどが国頭マージと呼ばれる赤土の土壌が広がる。
雨が多い亜熱帯地域の特徴で、植物の生育に必要な有機物が土壌に堆積せず、
流れてしまう。その中でも、国頭マージは酸性を示し、腐植や保肥力が乏しく、
土壌流出が発生しやすい。
そのため、酸性土壌に強いパイナップルや柑橘の栽培が多い。
実際に東村はパイナップル、大宜味村はシークヮーサーの一大産地です。

沖縄の土壌分布

(参考:沖縄農業技術開発株式会社

しかしながら、カカオ畑やOKINAWA CACAO FACTORYのある田嘉里は、
昔は稲作が豊富で食べ物に困ることはなかったそう。
カカオの育つ土壌も赤土ではない…

やんばるの中にも、国頭マージ以外の土壌が存在し、田嘉里の土壌はその一つ。
川の堆積物が形成する沖積土壌で、周辺の母岩は緑色片岩(玄武岩)。
玄武岩からなる玄武岩暗色土と呼ばれる土壌は、一般に肥沃で、保水性が高く、
水はけがよいため、米や野菜の生産に適している。

カカオの育つ田嘉里の土壌は、ポテンシャルがあるということがわかりました!
土壌を見てもらい、課題も見えたので、少しずつ時間をかけて改善し、
カカオが育つ環境を作っていきたいです。

母岩を確認するために川で、石を確認している様子

母岩から見る農業、とても勉強になりました!

ウガンダの土壌

沖縄の土壌に対して、ウガンダの土壌はどういったものなのかを調べてみました。

アフリカの土地は平らで、噴火した後に地表が削られている準平原であり、
岩自体が非常に古い。しかしながら、ウガンダは大地溝帯周辺部に位置し、
その周辺は下のマグマが割れ目に沿って吹き上がって表面に出て、山地を形成している。
このため標高が高くなっている場所も多くある。

土壌に関しては、赤道付近に広がっているフェラールソルという土壌が主。
鉄が集積してできた土壌で、鉄は少量で酸化鉄になり、赤土を形成する。
塩基成分や養分が抜けているため、土は酸性であり、
植物が育つには不利な条件の土壌である。
ただし、大地溝帯周辺では、アンドソルと呼ばれる火山噴火物からなる土壌がみられる。
Farm of AfricaのHPにある写真からも、赤土ではないことがわかる。

アンドソルは、日本語名だと黒ボク土と呼ばれ、日本にも多く存在する土壌である。
表土はとくに団粒構造が発達し、保水性がよく、耕作は比較的容易であるとされる。
ウガンダは、米や野菜の栽培なども盛んで、料理するのに困ることはないと、
岡野さんからも伺っているので、農業に適した土地であるはず…!

また、大地溝帯はプレートテクトニクスの境界線の一つであり、
海洋プレートが沈み込む場所に位置するため、玄武岩が生成されることがある。
田嘉里にある緑色片岩もみられるのかな?

実際には、ウガンダの中でも場所によって土壌も全く違うと思うので、
栽培エリアがどのような土壌なのか、沖縄の土壌とどう違うのかなど
現地に行った際に確認してみたいと思います!
カカオに適した土壌はどういったものなんだろうか…

事前に調べて考察しておくことで、現地に行った際の理解度も深まるだろうし、
実際に行くのがさらに楽しみになります(^^)♪

次回は、カカオの発酵について配信予定です!

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