OKINAWA CACAO REPORT 代表ブログ
天気の安定する10月、沖縄にも乾燥注意報が出るのかと驚いています。朝晩の気温は10月後半には20度を下回るようになり、しかし日中は日差しも強く、25-26度くらいまで上がります。ビニールハウスで育つカカオにとっても気候が良いのか、徐々に受粉するようになってきました。人工授粉にも挑戦していますが、なかなかうまくいかない時間が続いています。しかし、継続は力なり、畑に行くたびに受粉に挑戦して、少しでも結実につながるように取り組んでいきます。
この会社を立ち上げた時、諦めないで続けることができればチョコレートもカカオも事業として成長することができる。と続けることを決めてスタートしました。多少上手くいかなくても、たとえ今の自分自身が未熟であったとしても、やり続ける中で改善し、反省し、やり方を変え自分を変えていくことができれば、少しずつ成長することができる、それがこの事業の肝だと考えています。
それは今でも変わりなく、自分を変える努力が何よりも大切だと思っています。未熟な自分自身は反省して変えたい面がたくさんあります。すぐに全部を変えることができなくても、仕事を進める中で変えないと前に進めない事態が起こった時に変わるとか、転換点に気づくことがありますので、その時には変えていこうと、考えてやっています。
先日古くからの友人と飲み会で話している時、ケイさんはあまり自分のことを好きではないよね。もっと自分を好きになりなさい。と酔いながら言われました。そうだなー、そんなに自分のことを好きだとか、今の自分を認めているとかはないなー。でも嫌いなわけでもない。ただただ自分を未熟だと思っている。だから伸び代はある!大器晩成!笑
そう思っているから、今の自分自身を認めてやっているのだと、一人千鳥足で帰りながら反芻していました。秋の夜長、静かな時間は色々と考えたり感じたりすることがありますね。いつまでも自分自身に変えるきっかけをくれる仲間に感謝です。
今シーズンはカカオの成長が遅く、ようやく実をつけ始めています。一部早くから実ったものは、収穫タイミングですがとても数は少ないです。昨年はちょうど今頃が最初の収穫時期で、このタイミングで収穫して発酵、乾燥を繰り返し、チョコづくりまでの一連の流れをやり始めていましたが、今年はこれから初めての受粉というサイクルになります。半年近く結実がずれ込んでいるのは、栽培のサイクルが毎年一定ではなく、前シーズンの実りや収穫タイミングが影響するのかと思います。
もしくは、受粉する虫の活動タイミングや、畑の環境が揃っていないので受粉しなかったなど。
考えられる課題はたくさんあり、カカオの受粉という未知のメカニズム、栽培適地ではない沖縄でのカカオ栽培の経験・ノウハウ不足など、本当に多くのことが挙げられます。一つ一つを解決するのではなく、仮説を立てたものを全部同時に対策し、やってみるということが大切です。人工授粉を行う、受粉を媒介させる虫の生育環境を整える、土づくりや剪定のタイミングを見直す。水やりの仕方を変える。普段の作業内容やタイミングを見直すことが今すぐできることです。
それをやってみて、どのような変化となるのかを、見ていきます。
また、技術的・ノウハウ的な視点では、京都大学農学部の研究室と一緒にカカオの栽培研究を行っています。沖縄の環境下でどのような生育をするのか、データをとりそれをまとめてもらっています。
この冬場は耐寒試験を行う予定で、どのようになるのかが楽しみでもあります。11月後半には試験をスタート、沖縄での栽培の課題である寒さ対策をどのように行うことができるのか、ノウハウを貯める機会です。
毎年良く実る木と、そうでない木の個体差が大きい。よく観察してみると、仮おしべが閉じていたり、めしべの柱頭が短かったり、花の構造に違いも見られる。それが影響しているように思うので、自然交配が難しそうな木を中心に、人工授粉を進めていく。
チョコレートシーズンに突入してきました。毎日チョコ作りを行い、新しい商品開発を行い、パッケージをどうするのか、まだ決まっていないことを決め、どんどん決断を繰り返す季節です。
今年こそはクリスマスシーズンに向けて、チョコレートケーキを作りたい!
クリスマスケーキを作ろう!と掛け声をあげ、スタッフのまなちゃんがこの1ヶ月間あれやこれやと取り組んできてくれました。
そうして出来上がったのが、2種類のケーキ。
一つはチョコレートタルト。もう一つはロールケーキです。
OKINAWA CACAOが作るチョコレートケーキは、チョコレートと沖縄の素材を存分に楽しめるものにしようと、試作と評価を繰り返し、仕上げています。
今月の定期便にチョコレートタルトをご試食用に入れていますので、どうぞお楽しみくださいね。
サクサクのタルト生地にベリーズとガーナ産カカオで作るチョコレートのガナッシュをたっぷりと流し込み、やんばる産イチゴのドライフルーツ、ウガンダ産カカオニブ、地元の畑のアップルミントを添えています。シンプルに濃厚なチョコレートを楽しみつつ、イチゴとカカオニブが味わいと食感のアクセントとなっています。
やんばるは持続可能な観光地創造に向けて、国が支援をしながら地域づくりを行っています。こういうことって国の役人と地域の誰かの繋がりで決まっていくのかーと感じていますが。。
地域自治を考えると個人的には国の予算が地域に投下されるのは好みではないのですが、この流れは止めることができないため、しっかりと地域の価値・魅力を伝える手段を構築したいと考え、責任を持って関わっています。地域としては魅力的な観光コンテンツづくりを行う任意団体を作り、そこに私たちも関わる形で取り組みを始めています。
大手企業や◯○協会、Small businessの方々まで、やんばるであれをしたいこれをしたいという話が舞い込んでくるようで、その対応だけでも時間が必要です。
また、やんばるの集落内を観光客が歩き、そこに住む人の話を聞きたいと、地域でゆっくりと生活し、道端や縁側で佇む地域の方々に声をかけているようで、地域住民は落ち着く時間もないという嘆きが少しずつ出始めてきています。
集落散策という、人々が住み営みを行う土地に入って、歴史や生活文化を理解してもらうことは大切ですが、人様の土地にお邪魔しているということを意識してもらい、双方が継続できるやり方をやっていかないと、すぐに出入り禁止になりそうです。
観光とは、光を観ると書きます。その土地に住む人が光っていないと観光にならないため、魅力的な営みがあり続ける地域づくり、仕組みやルール作りが大切ですね。
海外の方向けサイクルツーリズムのモニター旅行が行われ、当店もそのルートの一つでした。
美咲店長が台湾へ出張してきました。海外への販路開拓の研修として、沖縄県内の民間企業の方々と一緒に行く研修旅行でした。台湾は沖縄からとても近く、関西に行くより時間も距離も短いです。パイナップルやマンゴーなど、沖縄と同じような特産品がありますが、イチゴやブドウなど日本が得意とする果物はなく、そういうスイーツが好まれるということを肌で感じてきたそうです。
今年はウガンダに続き、台湾へも渡航し、海外の空気を感じる機会となっています。円安が進み、インバウンドも増え、どんどん海外の門戸を叩いていかないと、事業成長を目指すことができない時代です。日本の良いモノづくりをとことん突き詰めながら、市場とのコミュニケーションをとることが本当に大切で、市場との率直な意見交換、対話を通じて、地域のファンを作っていくこと、物流に繋げて、人の交流に繋げていきたいと思っています。
美咲店長が海外はどんどん開拓してくれそうで、小さな事例一つでも、形にしてくれることを期待していいます!
辺野古の海。辺野古対岸の久志集落に、毎週パイナップルの仕入れに行っています。最高裁の違憲判決後、作業船がぐっと増えた気がします。私たち国民が幸せになるために社会はある。その幸せに向かっていけるかどうかは、自分たちの世代の頑張り次第。まずは現場を知ることから、自分たちが勉強して動いていくことで、地域はつくっていける。良くも悪くも、今目の前で起こることは未来へつながっている。
毎月OKINAWA CACAOの特別な組み合わせが届く定期便、どうぞお楽しみくださいね!
ご注文はオンラインストアよりお願いします!
毎月盛りだくさんです!地域特産品も入っています。10月はタルガヨー(沖縄のみかんです)