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2021年1月、初めてカカオの収穫ができました!
やんばるでカカオ栽培をスタートして5年目の冬でした。
沖縄のテロワールを感じる美味しいチョコ、これまでかけてきた時間が報われますね。
そうチョコレートソムリエのコメントもいただきました。持続可能な地域づくりをしたい、自然と文化に溢れ、食糧の供給源であり、日本のライフラインである地域を次世代に引き継いでいきたい。 その想いで始めたOKINAWA CACAOというチョコレートブランド。
沖縄の素材×カカオによるものづくりをとおして、仕事をつくり、地域の魅力を発信し、担い手を育んでいます。沖縄でカカオの産地化にも取り組み、カカオとチョコレートで地域産業を生み出していきます。
チョコレートづくりは、裾野の広い6次産業です。 チョコレートの原材料はカカオと砂糖ですが、果物や泡盛など、沖縄の生産物を組み合わせることもできます。
原材料を加工し、チョコレートを作るノウハウと技術は雇用とキャリアを生み出し、
素材の魅力あふれるチョコレートは多くのお客様に届き、地域のファンづくりへとつながります。
毎年東京、大阪などの百貨店に出店し、沖縄のチョコレートの可能性を伝え続けてきました。
日本国内では5500億円以上の市場規模があり、バレンタイン期間には10万円以上購入するチョコレートマニアも増えています。 世界市場は15兆円、経済成長とともにチョコレート購買層が増えています。 当店にも海外からのお客様も多くきており、チョコレートは国境を超える力があります。
お客様からよく言われるのです。 沖縄のカカオで作ったのですか? 沖縄産カカオ、楽しみにしています! これまではあと少しと伝えてきましたが、今年チョコレートを届けることができました。いよいよ次は、商品化です。
しかし、大きな課題があります。 それは現在、カカオの収穫量がとても少ないこと。
生産量を増やすには、栽培面積の拡大、技術やノウハウ、リソースが必要なこと。カカオは南北20度のカカオベルトで育てられる作物、チョコレートの原料です。 平均気温は27℃程度、年中暑い地域で育ちます。 沖縄は北緯26度、北限からだいぶ離れた場所にあり、栽培はできないとされてきました。
私たちは8年間やり続け、毎年収穫ができるようになりました。
北限域を越えたカカオ栽培をデータ化、ノウハウ化するため、3年前からは京都大学農学部の研究室や企業と一緒にカカオ栽培研究に取り組んでいます。この共同研究をまとめ上げ、知財とすることで、沖縄での生産地拡大を図ります。
カカオベルトを太くします。
世界で激しくなるカカオ資源獲得競争と価格の高騰。 昨年と比較しても国際相場は3倍に上がりましたが、生産者への還元はなかなか上がりません。 生産者が報われにくい、それがカカオ・チョコレートの現実です。
当社はカカオベルトを太くすることで、消費地である緯度の高い国々と生産地を近づけ、生産現場への理解を深める仕組みを作ります。お互いを知ることで地域の課題も、カカオの不条理も、解決に向け何かが動くはずです。この取り組みを伝えるため、2025年秋、フランス・パリで開催される世界最大のチョコレートの祭典、サロンドショコラへ出展し、OKINWA CACAOの取り組みを発信してきます。
カカオベルトと消費者の接点を起こすことで、地域の課題解決に挑みます。
この魅力的な仕事の担い手を地域に呼び込み、地域の担い手という雇用とキャリアづくりを進めます。 人づくり、地域づくり、カカオづくりを実現していくパートナーになりませんか。
事例のない道をこれまで歩んできました。これからも共感した仲間と共に、次の世代へ引き継いでいく道を切り拓き続けます。 ありがとうございました。