オキナワカカオ部活動 代表ブログ
オキナワカカオの取組みは、3つある。
一つ目は、根幹をなす沖縄でのカカオ栽培。
二つ目は、沖縄食材を使ったチョコレート。
三つ目は、オキナワカカオと地域の体験。
目指すのはカカオ畑を持つファブレスメーカー。
如何にオキナワカカオの取組を知ってもらえるのか、それが本当に大切だ。
本質は持続可能な地域づくりにある。
カカオを通して地域を伝えていく。リアルを見せていく。
その手段として、今年は「体験」に力を入れた。
那覇から100キロ、北に行ったところにある大宜味村の集落。
やんばるの山、そしてきれいな海に囲まれた、静かな土地。
ここに人の営み、歴史が紡がれている。
沖縄へ来る観光客は多くても、ここやんばる・大宜味村へ来る方はほとんどいない。しかも国道からわき道へそれ、集落を体験する方なんて、何かの縁がなければ機会はない。
沖縄に住んでいる方でさえ、人生で数回来るかどうかだ。
しかしこの集落には200人を超える住民が、力を合わせながら生活と文化を育んでいる。朝日はやんばるの山から昇り、夕日は海に静かに沈んでいく。
四季を通じて、美しい。
地域には、人が営み集落ごとに魅力がある。都会にはない、価値がある。
それは、ここで生活をするという「喜び」だ。
交通が不便、遊び場がない、無いを言ったらきりがないが、ここには「自然」と「人」という魅力がある。
その魅力を、私は体験を通して感じてほしい。
この地域の豊かさを。
カカオ農園の体験では、大いに汗を流す。夏場は日差しも強く、本当に暑い。力仕事で、体も疲れる。
しかし終わった後の爽快感、そして地域の食材を食べる喜びは、何者にも代え難い。畑があると、ゼロから食べ物を生み出せるのだ。
民泊体験では、修学旅行生が来てくれる。本人たちが好き好んでやんばるに来たわけではないが、これも何かの縁だ。
大宜味村という名前も、集落の名前も記憶に残らないかもしれない。しかしここで体験する短い時間は、心に残る時間になるはず。
ただ農村の生活を体験するのではなく、何を学び、何を得るのか。一人一人に落とし込めるよう、修学旅行生受入プログラムも作った。
大変なこともあるけど楽しい。
つくる喜びといきる喜び。
それを、感じてもらいたい。
オキナワカカオは、地域でいきる喜び、地域をつくる喜びを関わる人すべてに伝え感じることのできる、取組をこれからも目指していく。