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沖縄での農業 台風の影響

カカオ栽培

2018年、台風の直撃が多い年だ。

沖縄だけでなく、本土にも。そして、巨大で猛烈な勢い。全国で多くの被害が出ているが、オキナワカカオも他人事ではなく、台風被害が現実となった。

台風24号によりビニールが崩壊、中はめちゃくちゃに。島バナナはほぼ全て株が倒れた。

 

土台を強固に作っているビニールハウス。ちょっとやそっとではビクともしない。

今回も風の影響を防ぐために、ビニールを締め切り、強風がカカオに当たらないように準備していたのだが、そのビニールを吹き飛ばし、防風ネットもズタズタに。ビニールを張ってから時間が経っていたから、耐えきれなかったのね。。。ごめんなさい。

強風で煽られ倒れたバナナ、倒れました。シェードツリーとして育てていたもの。

 

24号が襲ってきた9/29-30。台風の目に入り、思ったほどではないなと感じていた矢先、台風通過とともに吹き返しの風が荒れ狂う。集落では瓦は飛び、建物は傾き、植物はまともに立っていられない。そのくらいすごかった。

翌朝ビニールハウスを見ると、写真のような姿に。

中はこんな感じ。あまり見たくないな。

 

俺たちのカカオよ、大丈夫か!胸のドキドキが止まらない。チムドンドン。

防風ネット、ビニールがズタズタに破れ、風も雨も吹き込んだ。そのおかげで青々と茂っていた葉は落ち、枝がむき出し、傾いていた。

鉢栽培のものも倒れ、台風の強さを物語るものだった。

カカオ育ててから2年半、初のビニールハウス被害。

倒れた育苗ハウス。フィリピン・シライ高原のカカオは大丈夫か。

ビニールハウス裏に建てていた簡易ハウス。防風ネットだけ張っていたのだが、見事倒壊。まだ若い苗の上にずっしりと乗りかかっていた。

この鉢は直根が伸びるように深底で最初から育てている苗なので、ちょっとやられても復活するはず。

そう信じて、カカオを励ましたい。

 

そう、私はカカオに復活して欲しいのだ。また花を咲いた姿を見たいのだ。

受粉して実をつける、カカオの勇姿を見たい。

しかし、天気図を見ると数日後には次の台風25号が迫っている。しかも猛烈な勢い、大型。

 

カカオを支えるために紐で起こす

応急処置で防風ネット、どこまで効果あるかな。

 

時間がない中ビニールハウスのビニールを張ることはできず、応急処置をすることに。現場の片付けをしながらどう対応するのか検討。

とりあえず紐で苗を支え、強風は暫定的な防風ネットを張って一時しのぎをすることに。

これでカカオくん、頑張ってくれよ。台風の風も雨も耐えてね。

そう願いながら、台風の暴風が荒れ狂うなか思う。

 

時間とともに近づいてくる台風25号。雨も風も強くなる一方。過ぎ去った後はどれほどの吹き返しの風があるのか。

 

これが現実。

強烈な台風により構築していたものが倒壊するとにより一発で終わる。そのリスクが沖縄にはある。

それを織り込んで、やっていくことが本当に大切。それを痛感している台風24,25号の連チャンです。

 

いろいろと今回学んだ。

・台風対策で何をすべきなのか。リスクをどれだけ減らすことができるのか。

・カカオの枝の伸び方とビニールハウス内の育て方のヒント

・地域との取り組み方

などなど

 

できなかったこともあるけど、気づいたこともあり、何より台風で何事も無いことを作れるかどうか、もしくは何かあっても結果が変わらないという状況をどう作れるのか、自分の努力次第だなというところに行き着く。

 

さて、しっかりと振り返り、次に活かしていこう。

台風25号、何事もなく過ぎ去ってね。

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