その他地域づくり 代表ブログ
8月15日までだった沖縄県の緊急事態宣言が8月29日まで延長となり、沖縄県民は不要不急の外出を控えるよう、自粛を促されています。
PCR検査の陽性者が検査数とともに増え、重症化リスクの高い方々に感染が広まらないようにすること、いざという時の病床確保を目的としていると理解しています。
沖縄北部・やんばるに位置する当店では、スタンド形式の半屋外店舗形状のため、感染予防ガイドラインを定め、それに則り通常営業を続けています。
観光地であるとともに、日本で唯一の亜熱帯、透き通る青い海と空が広がる南国沖縄は、多くの人にとって、何度でも訪ねたい場所だと思います。私自身が住んで仕事して、北部やんばるの雰囲気、景色、夜空、食の豊かさ人の温かさなど、毎日の生活の中にあっても、本当に良いところです。
滞在したい魅力ある場所だからこそ、観光地沖縄があります。景勝地だけでなく、人の営みや文化なども含めて、旅先の光を観るのが観光です。それなのに今は営業自粛や時短営業が多く、地域の魅力、人の営みを感じることがなかなかできないようです。来店いただくお客様からも、どこか開いているところないですか?という声をよく聞きます。そんなこともあり、店舗ではせんチョコをスタートしました。
当店は地域素材をふんだんに使い、チョコレートやカフェメニューなどを製造・提供しています。地域の方にとっては生活からちょっと離れた憩いの場所として、県内外から観光で訪れる方へはやんばるの魅力をチョコを通してお伝えする場として。
まだ収穫に至っていませんがカカオを栽培し、地域素材を活用したものづくりを行い、お客様に喜んでもらうため、日夜考え、スタッフと力を合わせ、何か新しい価値を生み出そうと仕事をしています。
毎朝畑に行き、カカオやバナナ、野菜の成長を見守り収穫をし、
毎日店舗でチョコレートを作り、お客様にやんばるの味を体験していただき、
毎晩どうしたら商品の魅力や取組が伝わるのか、オンラインを活用して試行錯誤し、
そういう繰り返しで、新商品やサービスをつくっています。
作ったものが正解か、それはわかりませんが、挑戦する意味があるもの、やんばる・地域・オキナワカカオを伝えるために必要だと行き着いたものを、お出ししています。
結果として、コロナ禍の4月以降、新商品を10種以上リリースし、店舗も対策をしながら継続し(GWは休業しました)、オンラインストアのキャンペーンなども行い、メルマガスタート、SNSも継続して出す仕組みができてきました。
ホテルなどに向けた卸販売も少しずつ再開し、同時に新しいサービスも仕込んでいます。
大切なことは、価値を生み出す努力をし続けるということ、仕事をし続けることだと思います。私たちのいるステージでは、当たるかどうか、売れるかどうかはやってみないとわからないというのが本音です。アイディアを実践して反応を見て直して、その繰り返ししかなく、それが本当に楽しい仕事だと思っています。
4月に入社した美咲店長は、全くの異業種からの転職でしたが、早4ヶ月で商品開発も製造も、当社を引っ張る存在となりました。彼女無しには今の状況はありません。
同時に入ったインターン生松岡さんは、オンラインストアとSNSなどのデジタルマーケティング、今まで手が回らなかったことを切り盛りしています。
今できることを勇気を持って全力でやり続ける、それしか現状から成長する手段はないと思います。
コロナだから大変、というのは当たり前の話です。当社の場合、沖縄で育つかどうかわからないカカオ栽培から事業をスタートさせているので、今までも大変でした笑。チョコづくりも事業をスタートしてから始めたしね。
コロナの打撃も大きいけど、それを受け入れ価値を上げていこうと目線を高くして取り組んでいることが、自分たちにとっては良い流れだと思っています。まだまだ結果が伴っているわけではないけど。
仕事をするというのは、人が成長する時間だと思う。その仕事を、自粛したら人間としての成長も自粛だよね。
地域にある仕事が自粛したら、地域の人の成長も自粛につながってしまうのではないか。そんな懸念を、沖縄のコロナ対応やメディアの記事を見て感じずにいられない。まるで地方を、沖縄を弱体化させているような気もしてきます。
どんな状況でもやる人はやるから、ここで大きな差が生まれるだろうな。自立できるか、環境のせいにしてしまうのか。
今日の行動で、この先の道が決まる。そんな緊張感を持ってやっていきます。
何より大切なのは、仕事づくり、結果としての人づくり。カカオはその手段。
一緒に働く大切な仲間とともに、大きく成長していきます!