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地域は「人」がつくる

地域づくり

みなさんこんにちは!インターン生の松岡です。

10月になりましたね。私が所属する琉球大学は10月から授業が始まり、2か月ほどに渡る夏休みが終了しました。

コロナの影響で大学の後期の授業は半分オンライン、半分登校型対面授業です。
前期は全てオンライン授業だったので、ようやく友達たちと顔を合わせることができそうです。やっと友達と雑談する時間がとれるようになるので嬉しい!

今日のブログではこの場をお借りして、私が夏休みの中で強く感じた「地域は「人」がつくる」ということについて、少しお話させていただきます。

新たな地域との出会い

私は大学卒業後は東京などの都市部ではなく、中山間地域で暮らしたいと思っています。
そのためにこの夏休みは、就職や自分が暮らしたいと思う地域を探すために、日本のいくつかの地域をめぐってきました。長野、山梨、岡山など…。

なかでも一番印象に残ったのは、岡山県の西粟倉村(村の公式HPへ)という村です。

西粟倉村の岡山県での位置
(画像は岡山移住ポータルサイトより引用)

西粟倉村は、岡山県の最北東に位置する面積57㎢、人口1500人ほどの村です。大宜味村の面積が63㎢で人口が3000人ほどだというと沖縄在住の人はイメージが付きやすいでしょうか。

私は縁があって、この夏休みで西粟倉村で開催された大学生向けの合宿に参加してきました。西粟倉村は起業家が多いということで有名な村で、今回の合宿は、西粟倉村で生活をしながら、村で暮らす方々と交流し、人と自然で構築する自然循環について学ぶというコンセプトでした。

西粟倉村にはインターネットから得た前知識のみで行ったのですが、訪れて驚いたのは小さな村にもかかわらず、若い人、そして西粟倉村で新しく何かを始めようとしている方が多いことです。

合宿の中で、長期的なビジョンを持ちながら林業に取り組んでいる方、田舎での暮らしをとおして人に立ち上がる力を与えようとしている方、自然を生かした工芸に取り組む方など様々な人たちのお話を伺いました。そしてどの方も、今自分がやっていることに誇りをもち、そしてお仕事と、それに取り組む自分が「好き」であるという気持ちが伝わってきました。会う方それぞれが、自分なりのこだわりをもち、どのように生きていこうか自分自身で考えている、そう感じました。

機織りの様子

機織り工房を見学させていただきました

村にはベンチャー企業も多く、村の持つ資源を生かしたバイオマス発電や水力発電、ジビエへの取り組みや藍染めで起業する方など、多用な産業があります。村全体、そして一人一人の意志を、村でいろいろなものを見るなかで強く感じます。

西粟倉村図書館

地域で育った木を利用した図書館

田舎へのイメージの転換

今はまだ「村」や「田舎」と聞くとどこか衰退していくイメージがあると思います。
高齢化、不便、ものが手に入りにくい、閉鎖的などのネガティブなイメージを私もどこか拭いきれずに持っていました。

ですが、今回西粟倉村での暮らしを通して、それらのネガティブに見える要素は、見方を変えればポジティブなものに変わるのだと考えました。合宿の中で、「麹」という日本伝統の発酵調味料について学んだり、竹細工で日用品を自分達で作ったり、合宿のメンバーや地域に住む方々と交流する中で、考え方を少しづつ変えることができました。

高齢化はおじぃやおばぁの知恵が残っている、不便は本当に必要なものはなにか考える余裕ができる、物が手に入らないことで身近なものを生かして新しいものを作り出すきっかけになる、閉鎖的であることは、コミュニティが大切にされているということでもあります。

西粟倉村での体験は、私が持っていた田舎へのネガティブな感情を変えてくれました。

また村に住む方々との交流を通して、西粟倉村のように、外から来た人々が学びを得てまた訪れたいと思うようになることは、やはりそこに住む「人の魅力」にあると感じました。
住んでいる人々が魅力的で、尊敬できるからこそ、また会いたいと思うようになる。

林業現場

林業現場の見学

川合代表もOKINAWA CACAOのコンセプトとして、「地域素材を生かしたチョコレートを通した人づくり、地域づくり」を掲げています。今回の西粟倉村での体験は、その言葉の意味を私の中で、より深めてくれました。

私たちOKINAWA CACAOもチョコレートを好きになってもらうだけでなく、やんばるに住むあの人に会いたい、そう思っていただけるように取り組みをづつけていきます。

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