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7期目が終わり、8期目へ

その他

沖縄の食と職を担う地域産業をつくる!その想いで2016年に起業して、なんと7期が2月末で終わりました。
そして8期目に突入です。
まずは何より、続けてこれたことに感謝です。
継続は力なり、石の上にも三年
糠に釘と思えるような仕事を毎日毎日積み重ね、気づいたら糠に釘撃ちまくりでちょっとずつ手応えを感じるようになってきました。
私のような不器用な人間にとって大切なこと、それは仕事量です。
時間の積み重ねで量が生まれ、その量が自分たちを成長させてくれました。
これからもきっと、創意工夫と努力を積み重ねて、一歩一歩歩んでまいります。

お取引先様のカジュアルフレンチ toujuors…さんで乾杯。

これまで色々ありましたが、昨年末でチョコレート製造をスタートしたOKINAWA CACAO STANDを閉店、田嘉里工房(FACTORY & CAFE)にリソースを集約しました。
その歩みを振り返り、7期終了のご報告、8期目スタートのご挨拶とさせていただきます。

OKINAWA CACAO STANDの歩み

OKINAWA CACAO STANDは2022年12月26日をもって閉店、田嘉里のOKINAWA CACAO FACTORY & CAFEに集約しました。

OKINAWA CACAO STANDを含め、これまでの歩みを記します。

創業から2年少し経った2018年に7月に「山原カカオ店」として、クガニキッチンの宮城美和子さんと共同でお店を立ち上げました。

山原工藝店となりの沖縄そば打ち小屋を活用しないかと挑戦の機会をいただき、ぜひやりたいと営業許可を取り、スタートでした。大宜味夏祭りなどに出店し、カラキと一緒に取り組みをしていましたが、カカオとカラキの両方を柱にするのは難しく、山原カカオ店はその後すぐ、OKINAWA CACAOの場所とさせていただきました。本当に力不足でした。

店舗を始める前は、メランジャーを2台持ち、チョコレートは東京のCRAFT CHOCOLATE WORKSさんに製造委託を行い、それを仕入れて沖縄県内のホテルや那覇空港のショップなどに卸販売していました。同時にチョコレート製造体験ワークショップをゆいまーる沖縄さんで毎月開催し、少しずつ口コミを広げていました。

チョコづくりワークショップやチョコと素材の食べ合わせなどを体験する機会づくりをしていました

 

しかし、仕入れて売るやり方だけでは利益率が低く、経営を続ける目処をなかなかつけられず、ビジネスモデル自体を見直す必要がありました。

そんな中での店舗・製造拠点を構える話でしたので、二つ返事でした。

元々チョコレート製造、店舗経営などの経験もなく、やんばるという地理的に難しそうに思える場所で地に足を下ろし、客商売をするのはとても勇気と覚悟がいると思っていました。
しかし、カカオとチョコレートで事業の柱を作らないと会社の経営は続かない、自分自身の未来も終わってしまう。その終了までの時間はあまり残されていないことは明確であり、全てを賭けて取り組むしかない、まさに背水の陣で、命懸けで臨む、何がなんでも立ち上げるという覚悟でした。

そのために、今できること、目の前にあるチャンスに全力で取り組み、お店の形を模索しながら、製造にもトライしながら、この場所でチョコレートブランドづくりができるのかどうか、自分自身が肌感覚で掴む必要があると心底思っていました。

2018年10月に、minimalさんなどが主催した「craft chocolate market」というbean to barのマルシェが東京青山・国連大学前であり、そこに出店し、お客様の評価を得ることができたら、自信を持って事業をすることができると決め、挑みました。
そこで初めて自社製造チョコを販売、多くの方に召し上がりいただきました。手応えを感じました。それが今の、カラキ、シークヮーサー、月桃です。


Craft  Chocolate Marketにて、沖縄の素材を伝えるチョコレートを紹介するたかみなさん

その後死に物狂いでチョコを作り、数えきれないほどの失敗を重ね、居眠り運転しながらチョコレートを納品していました。

当時は一人で製造をしていたので、店舗運営する余裕がなく、STANDは製造場所として稼働していました。

チョコレートが少しずつ売れ始め、カカオも成長し、やっている取り組みを直接伝えることがブランドづくりにつながると信じ、店舗としてオープンすることを決めました。

そうして立ち上げたのが、工房兼店舗「OKINAWA CACAO FACTORY & STAND」です。

お隣ローソンのお客様を引き込み、国道沿いのお客様にアクセスしていただくため、融資を得て外観をリノベーション、製造設備を整えました。

それに伴い、アルバイトを雇用し、一緒に事業を成長させる社員が必要と痛感し、募集をかけ、そうして来てくれたのが美咲さんです。

沖縄・やんばるの地域のものを味わう、体感する、そしてその魅力を伝える場所として、STANDがありました。

接客はお客様とゆんたくすること、やんばるを伝えることを大切にして、お店の前を通る方に声をかけ、振り向いてもらい、チョコを試食し、一人一人に伝え続けてきました。

そうやって成長を見込めるようになって来た矢先に、コロナ蔓延、しかし手を止めることなくあがきチャレンジしたおかげで、少しずつ成長することができました。

STANDの製造力・販売力の限界も見えて来たため、2020年より新工房建設の準備を始めました。

事業性を評価いただくために、沖縄県が事業計画を認定する「経営革新計画」を申請、認定いただき、それを持って金融機関に融資を願い、新工房建設に着手しました。
そうして2022年5月14日、OKINAWA CACAO FACTORY & CAFEをオープンすることができました。

私自身のこれまでの経験を経て信念にしていることは、
・あきらめないでできるまでやり続けること。
・覚悟を決めて本気で挑むこと。
・最初から完璧を求めず、今できることを全力で行い、少しずつ成長させること。(初期投資額を最小にして、成長と共により良くしていく)
・PDCAサイクルを高速で回し、改善を積み重ねること。

それらを通じて私自身が社員という仲間と一緒に成長することで、会社も事業も成長するはずと信じています。

これは当社の経営指針となっています。

やんばるは3村合計でも10,000人に満たない人口です。そのため地域経済規模は小さく、国内外全体にビジネスチャンスを求め、事業構築をしていきます。観光は水もの、いい時もあれば逆もある、観光だけに依存しないよう可能性を広げていきます。

私たちの仕事は、カカオ・チョコレートを通した価値創造です。この地でやっているという姿を見せ続けることです。

いろいろな変化があり、困難も多かった2022年度7期が終わり、8期目がスタートしました。
少人数ですが成長に貪欲な仲間と共に、今期もチャレンジし続けます。

どうぞ応援をよろしくお願いします。
沖縄へお越しの際はぜひやんばるへ!
お待ちしております。

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