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3.11 あれから12年

地域づくり

2011年3月11日。
あの時間、私は前職の社長と首都高速を走っていました。
大きなトレーラーがすぐ隣を通過したかのような大きな揺れ、隣で運転していた社長は、
「地震だ!」と叫び路肩に停車。長い長い大きな揺れ。
橋桁が崩れるのではないか?と脳裏をかすめました。
幸いにも揺れが収まり、ラジオをつけながら会社へ戻り、帰宅困難者の受け入れ準備などをしながら現状把握のためテレビ、ラジオなどあらゆるメディアにアクセスしていました。

テレビから流れる映像からは、大津波に飲まれる寸前の車が映し出され、ああ、危ない、逃げて。。。
届かない声をテレビの前であげていました。
東北の友人たちの安否確認をするも全く取れず、Facebookをくまなく見ていました。
その後福島の原発事件が発生、東北のみならず関東、日本中が東日本大震災の当事者となった瞬間でした。

数日後、妻は幼い息子を連れて西へ移動、移動を重ねたどり着いたのが沖縄でした。
そこから2年以上、家族は沖縄、私はこういう時こそ出番と、東京に残り仕事をしていました。

東北を世界一、夢が溢れた地域、人と人とが助け合う魅力溢れる地域づくりをする。
前職の社長はそんなスローガンを掲げ、勇気を持って意志を行動に変えていました。私も復興支援で東北に何度も何度も足を運び、話を伺い、一緒に泣き笑い、夢を語り合いました。
その中で、本当に素晴らしい方々とたくさん出会いました。
地域課題をどのような価値に変えていけるのか。
それに挑戦している方達が東北にたくさんいました。
各地域に何人も、それぞれが気づいた課題に向き合い、自分ができることに全力で、勇気を持って人を巻き込み応援を集め、駆け抜けていました。
地域に元々住んでいる人が踏ん張っている姿も、震災支援で初めて訪れた場所に出番役割を見出してやっている姿も、多種多様でした。
地域には今まで続いてきた理由があります。人が住み続け、生業があり、それで地域を養ってきた価値があります。
その価値を次の世代に引き継いでいく社会づくりに貢献したい、自分自身の地域のプレーヤーになって、地域現場目線で取組み、発信していきたいと思いました。

それをカカオ・チョコレートという形でやったら、沖縄の可能性はもっと広がるのではないか。
地域の魅力を発信する手法の一つになり、仕事を生み出せるのではないか。
その挑戦の、行動に移そうと私自身も勇気を振り絞ったきっかけの一つが、3.11、その日なのです。
次の世代に胸を張って引き継ぐ社会づくりを、全力でしていきます。

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