OKINAWA CACAO REPORT 代表ブログ
つい先日始まったばかりかと思った令和7年も明日で終わり、次の一年が始まります。どんなことも終わりが来て、そして新しく始まるものなのですね。生まれてから何回も年末、年越し、年始を迎えていますが、改めて考えると、この繰り返しはとても新鮮で新しい人生の始まりなのだと感じます。
この一年、多くの反省がありました。一番はこのレポートを継続できなかったことです。自分の考えを紡いで出し続けるという習慣ができておらず、結果として私たちが何をやっているのか、伝えきれていないと感じています。本当に自分の未熟さから出たもので、申し訳ありません。
4月から新しい組織づくりを動いてきましたが、退職者も出て、今でも組織づくりに苦悩しています。描いて字の如く、苦悩なので考えているだけなのですね、具体的行動を起こしていない、足りていないのだと、年末に振り返ってみて思います。喉元過ぎれば熱さを忘れると言いますが、困難はその時に感じるもので、振り返れば反省しか残りません。これが続くと苦しさが常態化してそれに慣れてしまい、変化や改善を起こせなくなるので、すぐに動いて対応して、変化を起こしていくことが大切ですね。まずは自分が動くこと、忙しいと言い訳をしないこと、毎日一歩ずつ踏み出す行動です。
沖縄産カカオの栽培を始めて10年目の令和7年に、初めて自分たちで育てたカカオのチョコレートを商品化しました。2月のバレンタインではボンボンショコラをリリース、そして今、タブレット(板チョコ)を準備しています。今年の秋に収穫ができると見込んでいましたが、思った以上に生育が遅く、年明けから2-3月ごろからピークを迎えそうです。ただ、寒さにあたる時期のため、カカオ豆の生育がどうなるのか、少し懸念があります。こういったカカオの生育を見続けることで、どのように育っていくのか、楽しみです。毎年同じような成長をするのではなく、少しずつ違う表情を見せてくれるカカオ、これからの成長に期待です。
チョコレート製造に関しては、原材料の調達がものすごく重要だと認識した一年でした。カカオショックと呼ばれるほどのカカオ高騰は今も続き、2年前と比べて仕入れ値は3倍となっています。カカオの国際相場は下がっていますが、円安や物価高の影響もあり、今後も仕入れ価格は下がる気配はありません。商社経由の仕入れに頼るのではなく、自社での買付、産地との直接的な関係づくりなど、地道に道を切り拓いていくことが重要です。沖縄は万国津梁、世界との架け橋が好きな地域です。そのため日本中世界中に沖縄とゆかりのある方々がおり、カカオ生産にも携わっている方もいます。そういう方の縁をつたい、沖縄のカカオ・チョコレートモデルを構築していきたいと考えています。
2016年に起業して10年目の会社となり、長く続けることで課題もどんどん変化していきます。その変化を成長の糧として参ります。起業当初の課題は、どんな事業を作るのか、何を仕事にして売り上げを上げていくのか、何で勝負をするのか、どうやって人とつながるのか、本当に基礎的なところで悩みがありました。まさにそれが死活問題でした。
今は店舗ができ、職場があり、社員もアルバイトのスタッフもいて、お客様もお取引先様もあります。大変ありがたい状況ですが、信頼を得て取引や仕事をしながら、成長してより社会的役割を果たしていきたいと思い、責任を一層感じています。起業当社に描いた、「OKINAWA CACAOを地域連携で世界ブランドへ」というシナリオをもっと色濃く、具体化していくために、自分に言い訳せず駆けていきます。
これからも温かい気持ちで見守っていただけると嬉しいです。

12月に活動報告会を那覇で行いました
12月の初旬は朝晩の冷え込みが厳しく、カカオにとってつらい冬の始まりを告げることとなりました。沖縄は緯度が低いため、太陽の日差しが強く、日差しさえ出れば気温は上がります。しかし冬場はずっとどんよりとした雲が立ち込め、ずっと曇りで風が強い、そのため体感温度が気温以上に低いというのが沖縄の冬の特徴です。加えてOKINAWA CACAOのある田嘉里集落は山の気候のため、冬場の最低気温は南部の那覇と比べると3―5℃くらい低いと感じています。最高気温は1-2℃程度しか変わりませんが。
この過酷な冬を乗り越えるため、ビニールハウスでの栽培をしています。何年も稼働しているビニールは風でボロボロになり、破れまくっていましたが11月に補修、多少はマシになりました。この補修作業は毎年、京都大学の近藤先生が来てくれた時に行います。本当はこういった高所作業は危ないのでしないようなので、今年は私が上に登りビニールを張り、先生には下でサポートをしてもらいました。
ビニールを張ると外の空気が入らないため、ハウス内の温度が上がります。ただ、風が流れないため、虫が発生するようになってしまい、その対策も必要となります。一つ何か変えると、他のものが変わる、自然界の摂理ですね。
今年は7月に多くの収穫があり、その後花が咲いて受粉が進み、11月ごろの収穫になるかと予想していました。しかし実際は花付きと受粉が遅くなり、収穫は年明けにずれ込みます。実際は1月から収穫開始、2月から収量が上がってくるのではないかと思います。なので令和7年産のカカオは7月収穫の一度だけ、そういう年もあるのですね。
起業した年に建てたビニールハウスは天井も低く、カカオの生育にも影響が出始めているため、来年はハウスを改修、高く大きくする予定です。隣に育つ島バナナも何本か切り倒す必要もありますが、カカオの成長を優先していきます。継続して拡大できるかどうか、来年が試金石となりそうです。

来年の1月からバレンタインシーズンが始まります。県外には3箇所へ出店予定です。
大変お世話になっている大阪・阪急うめださん、東京・松屋銀座さんに加え、スタッフに福岡出身がいるからと、大丸博多天神店にも出店します。私たちも1年間かけて、バレンタインの準備をしてきました。2月に終わると振り返りをして今後何を目指すのか、何を変えていくのかを考えます。説明会や商談があり、出店内容を決定していきます。私たちの強みを活かし、新しいものづくりを志します。
当社には技術やカリスマ性、その実績でお客様を唸らすことができるスーパーシェフがいるわけではありません。沖縄の現地で生産者と繋がり、直接畑に行って話して、私たちが惚れた生産者からその素材を仕入れてものづくりをしています。素材そのものを味わっていただくものづくりです。できる限りシンプルに、素材の味わいを伝えたい、沖縄は本当に美味しい、それを感じてもらいたいとの思いです。
Bean to barのチョコレートを作っているのも、カカオという素材の面白さ、奥深さに魅力を感じ、カカオと沖縄の素材を掛け算して、沖縄のものづくりブランドとして取り組んでいます。そう考えると、私たちは「素材系」のブランド、クラフトチョコレートですね。
さらにそこに、沖縄でのカカオ栽培も加わりますので、一層職人魂が積み重なってきました。
10年という年月の積み重ねの中で、少しずつカカオと一緒に育ちたいと歩みを進めてきました。そうやって作ってきたOKINAWA CACAOです。
今月の定期便では、素材系板チョコレートを新しく入れています。マンディアン2種類です。
一つはママノチョコレートさんがエクアドルから出荷しているアリバカカオのチョコレートに、手作りしたドライフルーツをたっぷりとのせた「やんばるフルーツ」チョコレートです。
もう一つは、冬場限定で作っていた生姜と月桃のチョコレートをリニューアルした「バナナと生姜のチョコレート」です。11月に出展したパリのSalon du chocolatで生姜とバナナの組み合わせのチョコレートと出会い、当社では沖縄の素材を活かし、やんばる産生姜と自社栽培の島バナナをドライにし、月桃チョコレートにのせました。月桃チョコをベースとし、生姜の甘辛さと島バナナの香りと酸味甘さがクリーム感を生み出し、とても美味しくできました。
ぜひ年末年始に味わっていただけると嬉しいです。
パッケージも新たに作っています。今回の定期便には間に合いませんが、来年の定期便に入れたいと思っています。

左 マンディアンのパッケージ、右 沖縄産カカオのパッケージ 10年目の約束というテーマでものづくりを表現しています
12月半ば、毎年熟したシークヮーサー「黄金・くがに」の加工を行います。
当店のある大宜味村は、シークヮーサー日本一の産地です。8月末に青切りと呼ばれる強い酸味と独特の苦味、フレッシュな香りを楽しむ果実ができ、秋になるにつれ味の角が取れ、ジュース用のシークヮーサーとなり、冬になると熟して爽やかな甘さで生食できるくがにになります。大宜味の方々はこのシークヮーサーと共に生きているといっても過言ではなく、多くの人が栽培に携わり、家や近所にシークヮーサーの木が溢れています。そのため、収穫だけでなく、季節ごとのシークヮーサーの加工もお上手なのです。
OKINAWA CACAOの人気アイテムである、完熟シークヮーサーピールチョコレート(黄金チョコレート)は、冬場に収穫したシークヮーサーの皮を果汁ときび砂糖でシロップ漬けして作る逸品です。この加工は、大宜味のネエネエと一緒に行っている冬の名物です、当社にとって年末恒例行事、徹夜です。。
熟したシークヮーサーを集めるところから始まりますが、生産者から直接仕入れたく、毎年どこから買うのか、それがポイントとなります。黄金・くがにを生産している方は多くなく、まとまった量を収穫するには生産者を探すところからになります。
昨年は不作で、大宜味村内から仕入れることができず、お隣の国頭村奥集落から仕入れました。今年は早くから手配をスタートし、久しぶりに大宜味村のカフェ・がじまんろーさんから仕入れることができました。農薬不使用で栽培し、ネグマチヂ岳を見上げる山間の畑にたわわに実ったシークヮーサーがありました。自分の子供のように大切に育てるシークヮーサーは、木ごとに味が異なり、この木のシークヮーサーが一番好き!とか話を聞きながら収穫する木を選びます。楽しいですよ!
今年は12箱、合計250kgほどの黄金・くがにを仕込むことができました。
シークヮーサーを洗って、カットして果肉を取り出し、皮は茹でこぼしします。果汁を絞ってきび砂糖を入れてゆっくり煮詰めていきます。シークヮーサーは皮が薄いため、糖度を上げる際は破れないように気をつけて作業を進めます。細かい気遣いが大切ですが、大宜味のネェネェも関わって手作りするピールは絶品です。何より香りがよく、かたちもかわいく、自慢の出来となりそうです!
今年収穫のシークヮーサーピールチョコレート(黄金・くがにのチョコレート)は年明けバレンタイン期間から販売となります。どうぞお楽しみに!

社員募集をスタートしました。来年早々にも一緒に仕事をしたく、興味がある方を紹介いただけると嬉しいです。
募集は2名、職種は以下の通りです。
当社の成長は社員の成長、当社の魅力は社員の魅力です。
人材育成計画や人事評価制度など、会社組織としても成長していけるよう準備を進めています。
頑張るぞ、挑戦するぞ、成長するぞ、そして自立した強い会社をつくるぞ!
